ラーメン屋を求めて三千里
ウチの高校は一応進学校でした、東北の人が聞いたら「ああ(笑)あそこね」ってぐらいの。
高校時代はやたらに部活の先輩達に可愛がってもらっていたのだが、ひとつ、3年の先輩方10人程と私とでラーメンを食べに延々と3時間ほど歩いた面白エピソードがある。
その日部長は言った「俺がこの前食べた激ウマのラーメン屋に行こう、アレを食べないと大学に合格出来ない!」と。
10人弱で国道4号を延々と歩き出した、「ここをまっすぐ歩けば着く!」だそうだ。
はて?自分は毎日チャリで延々とココを走ってるのだがそこまで美味いラーメン屋ってあったのかな?
場所を聞いても親に連れられて行った場所らしく本人がよく分かっていない様子、とにかくひたすら歩く、とりあえず街中は抜けた。ここまでで約1時間。
本当にあるのか?どこにあるんだ?と問われても「間も無く見えてくる!」と突っぱねている、俺は部長に「部長、この先10キロぐらいはラーメン屋ないですよ?国道沿いで合ってます?」と聞いても「我らが将棋部の記憶力を信じろ!」と言われてしまう。部長、俺の記憶力も信じてくれ。
皆がウォーキングからピクニックへ、そして修行に変わる。もはや腹が減ったどころか何を食べても極上のラーメンになる事請け合いである。多分15キロくらい歩いたであろうか、噂の究極のラーメン屋が見えてきました。
臨時休業
路上で土下座する部長、最寄りの駅まで3キロ程また歩いた。その日の飯は旨かった、多分。
ちなみにそのラーメン屋でラーメンを食べる事は無かった、大学には落ちました笑